2014年12月21日日曜日

咬み合わせの治療 2


 
いつもの事ですが1箇月余りもさぼってしまいました。クリスマスもお正月も怒涛のように差し迫っています。いつものように何もしないまま1年が過ぎようとしていて、いつものように焦るという、まことに進歩のない年末を迎えてしまいました。ブログを始めた時は、1年も続ければ書く事がなくなってしまうだろうと考えていましたが、もうしばらくは続けられそうな気がします。すっかり更新をさぼったせいで空疎なブログになってしまったからですが。
さて、咬み合わせの治療の話です。前回、大ざっぱにいえば咬み合わせの障害は、くいしばり癖や歯ぎしりによっておこるとお話ししました。まず顎関節症について、最近出版された本に依って話します。


木野孔司先生のTCHのコントロールで治す顎関節症」という本が出版されました。木野先生によると強い力でのくいしばりや歯ぎしりではなく、日常的に上下の歯を咬み合わせる癖が筋肉や顎の関節に障害をきたすらしいです。しかもこれは咬合の問題ではなく、精神的要因、行動要因らしいです。
びっくりしました。顎関節症が多因子疾患であり、精神的要因や行動要因も寄与していることは何となく聞いていましたが、単にかみ合わせる癖が精神的、行動要因だとは考えてもみませんでした。
興味深いことに、咬合異常や他の悪習癖がある場合でも、日常的な咬み合わせ癖を治すと、痛みなどの症状が改善することが多いことです。つまり顎関節の外傷や変形などの要因によるもの以外は、顎関節症は咬み合わせ癖を治せば多くの場合改善するということです。

従って、顎関節症の治療はまっさきに咬み合わせ癖を見つけ、是正することが大切であるということになります。咬み合わせ癖は、前述のように「行動要因」ですから、その治療のためには「行動変容法」を応用します。
過去にも顎関節症に「行動変容法」を試みた報告も結構出ていますが、結果はいま一つのようでした。いま思えば、寝ている間の食いしばりとか歯ぎしりを行動療法で何とかしようとしていたものですからそう簡単にわけがありません。それでも他の心理療法なども併用して効果をあげている先生もいました。私も、20年ほど前に試したことがありましたが、惨憺たる結果に終わりました。私はこの分野については、大学の教養科目として受講した記憶がおぼろげにある程度でしたから、うまくいかなくて当たり前でした。

ところが、木野先生の方法は、行動療法をメインに治療を進めます。つまり「どうやって悪い癖をとるか」という事を考えます。しかも睡眠中の悪習癖はあまり問題にしません。詳細は控えますが、診査から診断、治療まで、実にシンプルに組み立てられています。場合によって運動療法なども併用しますが、あまり複雑なのはありません。これなら私にもできそうです。

さっそく2名ほどに試しましたが、確かに効果があるばかりでなく、痛みなどの症状の消失が、従来の方法と比べて速いのに驚きました。とりあえずは従来法と併用して少しずつ習得していこうと思っています。

(なんかフォントの調節がうまくいきません。見苦しいですが、このまま掲載します)