
前回お話ししましたがカロナール500㎎の錠剤が発売予定だそうです。パンフレットをもらったので貼っておきます。で、何しろ大きい!長径17㎜余りもある長楕円形です。これを2錠のむのは、きゃしゃなお年寄りなどにはちょっと苦痛じゃないでしょうか。歯科麻酔学会での講演に影響されて、鎮痛剤は基本的にカロナール500㎎にしようかと考えていたのですが、躊躇してしまう大きさですね。サンプルをもらってから考えようと思います。
さて、咬み合わせの話に、久々にもどります。
まずは軽くおさらいです。
・咬み合わせで私たちが注目するのは、上下の歯がしっかりと咬み合った状態,
「中心咬合位」だけでなく、下顎が前後左右に動いた位置での上下の歯の接触状態です。
・それぞれの下顎位で有害な接触(早期接触)があると、歯や歯周組織にダメージをきた すことがあります。
・それだけでなく顎関節症がおこるかもしれません(エビデンスが不足していますが)。
・特に強大な咬合力の場合は、このような障害がおこりやすいと思われます。また強大な 咬合力は、多くは睡眠中の歯ぎしりによって起こります。
そこで上下の歯の接触状態を、歯を削ったり、レジンを盛って調整したりもします。これを「咬合調整」と言います。
多数歯を修復する場合以外では、咬合調整は痛みや動揺などの症状が出ているときのみ、最小限度しか行いません。理由は、私は矯正ができないので根本的な歯列の再配列ができないことがひとつ。また年輩の方で咬合に異常がある場合、歯の摩耗が原因であることが多く、たとえ咬合調整を大々的に行っても、いずれ摩耗して異常な咬合に戻ってしまうことが予想されるからです。
それでは根本的な治療になりませんね。
根本的には、咬み合わせを改善して、歯の移動や摩耗を防止するために強大な咬合力を緩和する必要があります。
これがむつかしい。歯ぎしりをどうやってやめさせるか、という問題です。付け加えるなら、すごい力仕事をしている方も問題です。スポーツ選手などです。昔から、自己暗示法とか、催眠療法とか、心理学的手法を中心にいろいろと試みられてきましたが、いい結果を得ることができなかったようです。
最近、有害な咬合力をコントロールして、主に顎関節症を治療するこころみが公開されました。本も出ましたが、長くなりそうなのでその話は次回にします。

