2013年12月5日木曜日

レジン修復 3


 ブログ更新をさぼっているうちに12月になってしまいました。何かと忙しい月ですが、今年はまだインフルエンザがはやっていないのがラッキーです。職業柄といいますか、インフルエンザはよく罹ります。

さて、レジン修復の続きです。ムシ歯を削って詰めるときレジンのシェードを合わせれば、修復した跡がよく歯質の色調と調和すること、また鋳造修復と違い必要以上に大きく削らなくていいので、歯質の保存という観点から有利なことが、前に掲載した写真などからご理解いただけたと思います。
さらに、レジン修復の特徴は、ボンディング材の強い接着力にあると考えます。例えば私は、接着材としてクリアフィルボンドSE1というのを使っています。これが大変使いやすい。
 まず、その強い接着力と耐久性が特徴と考えています。20年ほど前までのボンディング材は必ずしも接着力が十分ではありませんでした。そうすると、レジンを詰めた後で歯から一部が剥離し、その部分は様々な理由で痛みをおこします。このようなことが約15年前からなくなりました。接着力が大幅に強くなったからです。さらに、ボンディング材を歯に作用させる時間が約10秒と、大幅に短くなりました。
レジンと歯の接着は従来、テクニックセンシティブであるとよく言われました。歯にさまざまな薬剤を作用させる間に接着面が唾液に汚染されると、接着力は大幅に悪くなります。この作用させる時間が従来は30秒、もっと昔は1分以上もあったので、その間、口の中にあふれる唾液から接着面を守るのが大変難しかったのです。ところが最近は10秒ほど気を付けていればいいので(最新のボンディング剤はもっと短くなりました)、難しさは大きく改善されたと感じています。
 さらに、このボンディング剤は他の薬剤を併用することで、歯だけではなく金属、樹脂、セラミックなどにもよく作用します。従って過去の治療の際に使用した様々な材料の修理にも使えます。例えばレジン修復してある部分が再びムシ歯になっても、レジンを全て削り取ることなく、ムシ歯の部分だけを小さく削って、レジンを詰め足せばいいのです。以前には考えられなかったことです。


画期的な修復法であることは間違いないのですが、まだまだいくつかの欠点もあります。次回は欠点について書こうと思います。